物価の上昇に負けない家計づくりを!? ~隠岐育ち松江市在住FPの豆知識~
①物価の上昇感じてますか?
我が家では、私が生協に勤めていたころから、お正月の料理でよく注文していたものがあります。
それは 数の子・黒豚・ズワイガニ です。
どれも美味しいですよね!
その中でもズワイガニは、焼いて、茹でて、鍋にして!
どれも美味しいですが、我が家は茹でたのが好みです。
このズワイガニ、ここ数年でかなり値上がりしているのです。
10年くらい前は2杯で2980円(ロシア産)だったのが、ここ数年で4980円と2000円もアップしています!
原因は中国で富裕層が増え、カニなどの高級品の消費が増えているということでした。
生協にいたころはあまり気にしていませんでしたが、今この仕事をしていると、とても気になります。
2980円が4980円ということは1.67倍に物価上昇。
10年間でみてみると年間5%の物価上昇率です。
すべての物価が同じように上昇しているわけではないのですが、物価の上昇に比例して我が家の収入は増えているでしょうか?
なかなか増えていないのが現状ではないでしょうか。
カニ以外にも物価の上昇を実感しているものがあります。
私が見かけたものでびっくりしたのは・・・
新巻鮭!!
20年前は980円だったのが、な・なんと4500円!!
4.5倍ですよ!
そして遊戯王チップス。
スーパーでの価格は98円。
私が子供の頃はプロ野球チップスで、30円だったような。
しかも手に取ってみると軽い!量目も昔より少なくなっている。
タバコの10本入りが売っているのにもビックリ!
昔はショートホープくらいだったのに。
量目を抑え価格を下げることで買いやすくしているのでしょうけど、それで家計が改善するわけでもないのですが…
世界の未来は…
2025年にはインドの人口が中国を抜いて世界一に!
2050年には世界的な食糧危機になるのでは!
2055年には世界の人口が100億人を突破!
と予測されています。
世界の人口が増え、人々の暮らしがが豊かになれば消費が拡大していくでしょう。
その時に大好きなズワイガニはいくらになっていることやら。
皆さんは暮らしの中で物価の上昇を感じていますか?
やはり家計改善には予算と決算、そして使い道を考えることが必要だと感じています。
これから20年、30年先を予測すると、物価の上昇は避けられない時代となってきます。
今だけを見るのではなく、今後の物価上昇に負けない家計を作っていきたいですね!
②これからの家計づくり
ネットやテレビなどの情報では「今買いが損か得か!」の話題で賑わってますね。
情報としてはあってもよいのかもしれませんが、前からお話ししているように大事なのは我が家の家計に合っているかどうかです。
買いだめや衝動買いをした結果、安くは買えたけどお金が残っていないとか、年間で見てみると貯蓄が出来ていないことになれば、将来の不安は増すばかりでしょう。
目先の損得ばかりにとらわれていては、将来の損益(ゆとりある暮らしが出来るかどうか)に対するリスクをとることになります。
ここはひとまず冷静になって、次のことを考えてください。
日頃、お客様との相談で話していることですが、6W4Hと言って、これを確認して本当に必要と思えば買ってもよいのではないでしょうか。
When いつ
Who 誰が
Where どこで
What 何を
Why なぜ
How どのように
Whom 誰に
How Long どのくらいの期間で
How Often どのくらいの頻度で
How Much いくらで
そしてそれを行う(買う)ことで、誰が喜ぶのか。
例えば・・・
そろそろ車を買い替えたいなあ ・・・ いつ(そろそろ)誰が(自分が)誰に(自分のために)
5年で10万キロ走ったから次は○○自動車の□□が欲しいなあ ・・・ どこで(○○自動車で)何を(□□という車を)なぜ(10万キロ走ったから)
5年払いの自動車ローンで買おうかな! ・・・ どのように(ローンで)どのくらいの期間で(5年払いで)
300万円は高いなあ、200万円なら買えるけど。 本当は10年乗るつもりだったけどなあ ・・・ どのくらいの頻度で(本当は10年乗るつもり)いくらで(300万円は高いなあ)
自分だけが乗る車なので家族はどう思うかなぁ ・・・ 誰が喜ぶ(自分)
この場合、頻度と予算が合わないので見送りとなります。
自分だけが喜ぶより、家族が喜ぶことにお金を使いたいと思うようになれば家計の管理が出来るようになるでしょう。
我が家の家計に合っているかを確認するには、生活設計を立ててみることです。
まずはライフプラン作成。 我が家はどうありたいのか、人生100年時代を自分らしく生きていくという人生のあり方です。
そしてライフプランに資金計画をあてはめます。
資金計画には年間の予算を立てますので、生活してみて1年間の生活が予算内に収まって貯蓄が可能であればOK!
これが生活設計です。
予算が決まっていれば、買いだめや衝動買いをした結果どうなるのかを確認出来ます。
是非生活設計を立ててみてくださいね。
ネットやテレビの情報はあくまで一般的な情報と考えて、我が家の場合はどうなのかということを大切に考えていきましょう。
増税に負けない家計を作っていきたいですね!