老後の備え(お金の入る仕組みづくり) ~隠岐育ち松江市在住FPの豆知識~

老後の生活資金といえば、年金、退職金や今まで蓄えてきた貯蓄を取り崩して使う、そして足りない部分は働く。

これが老後の生活資金の一般的な考え方じゃないかと思います。

老後の資金を準備するのに、〇千万円必要とかよく言われますが、ただ準備をするだけではなく、年金以外に入ってくるお金の仕組み作り を行うことが大切だと考えています。

その考え方をお話しします。

例えば・・・

ダムがあるとします。

そのダムは水が満タンです。

皆さんなら生活するのに

・ダムに溜まっている水を使っていきますか?

・ダムから溢れる水を使っていきますか?

溜まっている水を使うと減っていきますよね。いずれ無くなるかもしれません。

溢れる水を使うと、溜まっている水はなくなりません。

老後の生活資金についても同様です。

頑張って生活資金を作っても、取り崩して生活していれば、必ず減ります。いずれ無くなる可能性大です。

作り上げた生活資金をもとに、定期的にお金が入ってくれば、長くゆとりのある生活が可能となります。

ただし先ほどの話でダムと生活資金の違いは、ダムは水を使っても雨が降れば溜まる可能性がありますが、生活資金は自然には貯まってくれません。自分が働く必要があります。

この仕組みが出来ていれば、仮に定年後に働く場合でも、生活するため必死に働くのではなく、余裕をもって働くことが出来るのではないでしょうか。

老後の暮らしの中でよくありがちなのが、退職金で住宅ローンを返済してしまうことです。これは要注意です!! ダムで例えるなら、せっかく溜まった水がカラになってしまったということですね。ダムから生み出すものはなくなってしまいます。

この考え方を理解していただけたら嬉しいのですが、ご自身でこの仕組みを作ろうと思っても難しいですよね。

私たちの仕事は、お客様に対して、この仕組みづくりのお手伝いをしていくことです。

よくわからないまま資産形成をしていくのではなくて、こういったことはプロの力を借りながら、少しずつ理解を深めていけばよいと思います。

目的はライフプランを実現すること、ゆとりのある暮らしをしていくこと。そのための手段を上手に活用していきたいですね。

決して老後資金を貯めることが目的にならないように気を付けてくださいね。