資産形成の心得 ~隠岐育ち松江市在住FPの豆知識~
iDeCo や つみたてNISA 等、国が資産形成の制度を用意したことで関心が高まっていますね。
ホームページやブログでは、自身の投資利回りを紹介する人を多く見かけます。
「今10%で運用できている」とか、運用益が出ることは誰でも嬉しいことだと思います。
ですが・・・
今は日本も世界も景気が良いので、プラスになるのは当たり前なのです。
むしろ景気が落ち込んだ時の資産形成の対応をきちんとできるのか、私はそちらを心配しています。
多くの方は、積立投資で資産形成をしていると思います。
積立ができる期間は、人それぞれで、年齢によっても変わってきます。
そこで今回は、長期(概ね20年くらい)で資産形成をする方への心得を紹介したいと思います。
資産形成期間の短い方は該当しない場合がありますので、ご了承ください。
①今、利回りがプラスだからといって浮かれない
②景気が悪くなっても、毎月決まった額を買い続ける
③積み立てをやめない
④マイナスの時が長いほどチャンス
①はメンタルについてのことです。
人は失敗を恐れるので、マイナスが出たとき、傷口が浅いうちに売ってしまおうという心理に陥りがちです。
②③④は“ドルコスト平均法”という株式や投資信託など金融商品の購入方法のひとつです。
ドルコスト平均法は、毎月一定の金額ずつ購入する方法で、価格が安いときに多く購入し、価格が高いときには少量の購入となるため、購入価格を平準化できるというものです。
長期で資産形成をする場合は、マイナスの時があっても気にしないで買い続けることを気にかけておきましょう。
④でいえば世界株やS&P500だけではなく、日経平均やTOPIXも悪くありませんね。ずっと株価が低迷していたということは、それだけ安く買える期間が長いということです。
商売でいうと、安いときに仕入れて高いときに売るということです。
長くなるのでここでは触れませんが、メリットだけでなく、デメリットも理解しておくことが大切ですね。
国の制度を有効活用して、ゆとりある暮らしの実現に向けて準備していきましょう。
そのためには投資という手段の前に、ライフプランといって自分はどのように生きていきたいかという目的(あり方)を考えてみるとよいでしょう。