資金づくりは計画的に! ~隠岐育ち松江市在住FPの豆知識
教育資金や老後の生活資金づくりは準備期間が長いほど有利です。
理由は・・・
①当然のことですが、月々の負担が違うため、ムリなく準備出来る。
②運用できる期間が長ければ、元本割れのリスクを減らすことが出来る。
反対に期間が短ければ、元本割れのリスクが高くなる。運頼みの運用になってしまう。
③「貯蓄から資産形成へ」の時代、積み立て投資に慣れることが必要
①は説明要りませんね。
②は日経平均などを見てもらえばわかると思いますが、金融市場は短期的には変動が大きいです。ですが運用期間が長くなるほどリターンが安定する傾向があります。よって3~4%などの運用も可能となります。
①②について
例で見てみましょう
◇仮に60歳で2000万円を用意しようとした場合
★30歳で積み立て開始。3%で運用、期間は30年
毎月の積立額 34,200円 元金合計 12,312,000円
★50歳で積み立て開始。3%で運用、期間は10年
毎月の積立額 142,800円 元金合計 17,136,000円
ちなみに毎月の積立額34,200円を10年間で2000万円にするには、25%程度の運用利回りが必要になります。
これぞ運頼みですね!
上記のように、短期間での運用は毎月の負担が大きく、仮に負担を少なくした場合でも運用利回りを上げないといけなくなります。
しかも10年という期間は30年に比べて金融市場の変動によっては、元本割れのリスクが高いのです。
③について
今の金利では、貯蓄だけで準備することは厳しく、金融商品の力を借りることが必要です。
そして早めに積み立て投資を始めると金融市場の変動を経験することになると思います。この経験を積むことで投資の理解を深め、メンタルも強くなります。
例)
★30歳で積み立て開始。0.02%で貯蓄、期間は30年
毎月の積立額 55,400円 元金合計 19,944,000円
★30歳で積み立て開始。3%で運用、期間は30年
毎月の積立額 34,200円 元金合計 12,312,000円
毎月の積立額の差は2万円にもなります。
もし毎月の積立額55,400円を3%で運用したら3200万円になります。この差は大きいですね。
じゃあ50歳代の方はどうすればいいの?と思われるかもしれません。
人生100年時代を考えると、今から資産形成を始めても決して遅くはないと思います。
ただし貯蓄と投資のバランスを考えて行う必要があります。
「お金」と「時間」と「使い道」の確認が必要ということですね。
必要資金は一般的に考えるのではなく、一人ひとり違いますので我が家のライフプランを作成して、早めに確認することをおすすめします。