金銭感覚はいつの経験によるもの? ~隠岐育ち松江市在住FPの豆知識~

子どものうちから金銭感覚を身につけてもらおうと、いろいろな団体が「おこづかいゲーム」などゲームを取り入れてお金の使い方や大切さを学ぶイベントを開催しています。

夏休みはこのイベントが多いですので、日程が合えば参加されてみるのもお子さんへの金銭教育としてよいかと思います。

大人になってからの金銭感覚のベースはいつのものでしょうか?

子どものうちから親やイベントなどで金銭教育を受けると、そこがベースになるとは思います。

しかも高校まで親と同居のご家庭では、お小遣い制だとそんなに使えるお金は多くないはずです。

この調子で大人になるとしっかりとお金の使い方や大切さが身についているでしょう。

ですがこのあと金銭感覚を狂わすことがあるかもしれません。

それは・・・

高校卒業後の暮らし方  

ではないでしょうか。

高校卒業後は、進学や就職と暮らしに変化がある時期です。

そこでのお金の使い方が、今後の金銭感覚を決めてしまっているような気がします。

例えば、就職といっても自宅通いもあれば1人暮らしもあります。

1人暮らしだと家賃や光熱費など支払いが多いため、自由に使えるお金はそんなにないと思います。

(でも周りの友達と同じように遊びたいから、無理が生じる可能性あり)

自宅通いだと、自由に使えるお金があるため、好きなことにお金を使えるようになります。

(使えるお金が多いため資産形成が出来る反面、使い方にムダが生じる可能性あり)

どちらも暮らし方によっては金銭感覚が狂う可能性があります。

私の場合、もう27年も前のことですが・・・

県外の大学へ進学し、仕送りだけだと厳しかったため、アルバイトを始めるようになってから金銭感覚が狂い始めました。

好きなものを買い、賭け事もするようになり、終いには借金をしてまで遊ぶようになりました。

この金銭感覚が就職してからも続いてしまい、当然ですが資産を形成することは出来ませんでした。

金利の高い時期もあり、27年という長い期間で資産形成出来ていたら、今頃どうなっていたんだろう!

1990年以降の経済の低迷を「失われた20年」といいますが、私の中では資産形成できなかった時期がちょうど重なっており、「私も失われた20年」と呼んでいます。

とはいえ、人生100年時代。これからの人生を自分らしく活きるためのプランをしっかりと立てて(目的)、自分に合ったやり方(手段)を活用したいですね。

以上のことから、個人的には社会人になってからの金銭感覚がその後の資産形成に影響すると考えていますので、社会人になってから早めにお金に対する知識や考え方を学んでおくとよいと思います。