なぜ運用(投資)が必要なのか! ~隠岐育ち松江市在住FPの豆知識~

音声解説

動画解説

こんにちは、かみFPです。

最近、ニュースや職場でも「NISA」や「iDeCo」といった言葉を耳にする機会が増えましたよね。

「貯蓄から投資へ」というスローガンもよく聞かれますが、正直なところ、「なぜ汗水たらして稼いだお金を、リスクのある投資に回さなければならないの?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。

今日は、なぜ今、私たちにとって「運用(投資)」が必要なのか、その理由を少し広い視点でお話ししたいと思います。

1. 「預金」が資産を減らす時代?

かつて、日本が高度経済成長期にあった頃は、銀行に預けておくだけで資産が増える時代でした。

「10年で預金が倍になった」という話を親世代から聞いたことがある方もいるかもしれません。

当時は国の成長率が高く、それに連動して金利も高かったため、預金こそが安全かつ確実な資産形成手段だったのです。

しかし、現在はどうでしょうか。

長引く低金利に加え、昨今では物価の上昇(インフレ)が続いています。

物の値段が上がれば、相対的にお金の価値は下がります。

つまり、銀行に預けたままの100万円は、額面が変わらなくても、10年後には実質的な価値が目減りしてしまうリスクがあるのです。

投資は単に資産を増やすためだけでなく、インフレから自分の資産を守るための「防衛策」として不可欠になっているのです。

2. 世界の経済成長の「果実」を受け取る

「投資は怖い」というイメージがあるかもしれませんが、投資の本来の意義は「経済成長の果実を家計に届けること」にあります。

日本国内の成長率は落ち着いていますが、世界全体を見渡せば、人口増加や技術革新により経済は成長を続けています。

たとえば、オーストラリアなどの海外では、確定拠出年金のような制度が強制加入となっており、就労と同時に自動的に投資を行う仕組みが整っています。

その結果、国民は意識せずとも世界経済の成長を自身の資産に取り込み、豊かな老後資金を形成できている事例があります。

日本は現預金の比率が非常に高い国ですが、投資を通じて世界の成長企業に資金を投じることで、そのリターン(果実)を自分の家計に還流させることができるのです。

これは、公的年金だけで賄いきれない部分を補う「自分年金」作りにもつながります。

3. 「生涯所得」を増やすという新しい視点

最近では、企業経営においても「ファイナンシャル・ウェルネス(経済的な健全性)」という言葉が注目されています。

これは、従業員がお金の不安なく、安心して働ける状態を目指すものです。

これからの時代、働くことで得る「給与所得」だけに頼るのではなく、資産運用によって得られる「資産所得」や、税制優遇を活用した「非課税所得」を組み合わせ、一生涯で得られる「生涯所得(Lifetime Wealth)」を最大化するという考え方が重要になってきています。

企業側も、従業員の経済的なストレスを減らし、仕事に集中してもらうために、企業型確定拠出年金(DC)や職場NISAの導入支援など、「金融教育経営」に力を入れ始めています。

投資はもはや個人の趣味ではなく、ライフプランを支える柱の一つとして、社会全体で推奨されるものになりつつあるのです。

4. 「習うより慣れよ」で身につく金融リテラシー

「知識がないから投資はまだ早い」と考える方もいるでしょう。

しかし、興味深いデータがあります。年収や年齢などの属性以上に、「実際にNISAなどを利用して投資を行っている」という行動そのものが、金融知識(リテラシー)の高さと強く結びついているという分析結果があるのです。

つまり、机の上で勉強するだけではなく、少額からでも実際に投資を始めてみることが、結果として一番の金融教育になるということです。

「行動」が知識を補完し、将来の資産形成への自信につながります。

まとめ:未来の自分のために

運用が必要な理由は、単に「お金を儲けるため」だけではありません。

インフレから資産を守り、世界経済の成長を取り込み、そして生涯を通じて安心して暮らせる土台を作るために必要なのです。

今は、国もNISAの拡充などで「貯蓄から投資」への流れを後押ししています。

まずは少額から、「習うより慣れよ」の精神で一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。それが、未来のあなた自身を助ける大きな力になるはずです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

ではまた!

当サイトでは投げ銭機能を使用して支援金を募っています。

いただいた支援金は、当サイトの運営費として使わせていただきます。

👇以下バナーよりご支援のほど、よろしくお願いいたします。